ヨシカミの由来
大正から昭和にかけて、日本一の娯楽の中心地として繁栄を際わめた東京浅草の中心、六区興行街の一つの裏通りに、昭和26年(1951年)12月末、客席数わずか10席のオープンカウンター式の店として誕生しました。 折から大戦終了後の復興期、朝鮮戦争による好景気の時期でもあり、近隣の商工業者や芸能人にご愛顧を受け、お引き立てを受け、その後時代の移り変わりと共に、お客様も家族中心に親から子、子から孫へと受け継がれ、昼お勧めの方々、午後は観光の方々や買い物等のご婦人方、夕刻からは若いカップルやグループ、一家揃ってのご会食や商談のビジネスマン等々の沢山のお客様の支えで今日に至っております。 私共のお料理は、生まれはフランス・イタリアと大々に異なっていても、どの一つを採っても、基礎から手作りをモットーに調理の課程で日本人の味覚に合うように、そしてお米のご飯の香りと日本酒の味わいにも適するように工夫し、独特の風味を持つように仕上げております。勿論、素材自体にも十分な吟味と選別を行っておりますので、小さなお子様からお年寄りに至るまで広く御好評を頂いております。 『旨すぎて申し訳ないス!』 このコピーは、コックのマークと共に昭和35年(1960年)頃より、一つは「下町の酒落」として、今一つは我々調理人の「ここまで口に出したからにはそれなりの料理を」という戒めとしてキャッチフレーズに採用しております。建物も昭和35年に建て替えて以来そのままですので、大分古くなりくたびれて参りましたが、暖かみを残すため敢えてそのまま使用しております。 お陰様でテレビ、雑誌、ガイド誌等で全国的にお馴染みとなりましたが、今後も一層努力し勉強して行くつもりです。